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映画・テレビ

2018年6月19日 (火)

お父さんと伊藤さん(映画)

上野樹里とリリー・フランキーの年の差カップルが同棲している家に、元教員で口うるさい藤竜也さんが、それまで住んでいた息子(上野樹里の兄)の家を追い出され、転がり込んで居つくところに始まるお話。その口うるさい感じが、非暴力的なんだけれども、本当に鬱陶しくて「自分も家族にそう思われていないだろうか?」と自省するべきお父さんがたくさんいらっしゃると思います。

そんなことはどうでもよくて、個人的には上野樹里ちゃんの悪者顔がたまりませんでした。悪魔の顔をして、ひどいことを言います。まあ、言っておいてすぐ反省するからたまらなさ99%カットなんですが。僕は髪の短い人を見るとすぐ嬉しくなって甘くなりますが、しかしあの悪者顔はなかなかできないんじゃいかと思いました。いい女優さんになったと思います。

リリー・フランキーさんは、安定したいい演技でまちがいなし。この人の謎の行動の理由が一切開陳されないのがこの物語で唯一残念と言うか、「こんだけネタ振りして回収なしかよ」と思ってしまいますが、なんとなく「そういうことね」と匂わせているからまあいいでしょう。1回だけですが、笑いながらブチキレるところがよかったです。

全体としては感動的な家族の物語の体をとっており、多くの人にはそういう素直な観かたでいいと思いますが、個人的にはいろいろ突込みどころが多くてコメディだと思いました。例えば、落雷で柿の木が炎上しますが、枯れて乾燥していて油脂分が多い木なら燃えるかもしれませんが、生きている柿の木(実がなっていたから元気なはず)が落雷で燃えるようなことはないはず。おそらく、通電の発熱で水蒸気爆発する(要するにバラバラに割れる)のが関の山でしょう。あと、僕は家の庭先に落雷があった経験が何度もありますが、あんなものじゃないですよ。この世の終わり(原子爆弾が落ちたのかと思うぐらい)みたいに視界が真っ白にピカッとなります。たぶん、ものすごい電子のエネルギー(電磁波?)が物凄いスピードで発散するから、僕らの視神経や脳が一瞬ショートしたみたいになるんだと思います。

そして、その炎上した木がボキっと折れて家に燃え移るシーンなんか、物語的には感動と悲劇のシーンなんですが、僕の目には完璧にコントです。そんなうまくいかないよ、と思いました。

2018年6月15日 (金)

オカンの嫁入り(映画)

何の予備知識もなく、名前だけ聴いたことがあったので観てみたら、大竹しのぶと宮崎あおいが違和感のない関西弁を話していて驚きました。我々関西人は、ちゃんとした関西弁を聞くだけで嬉しくなって評価が甘くなりますが、それを差し引いてもなかなか面白い映画でした。特に國村準さんと桐谷健太さんがよかった。ちゃんとニュアンスまで含めて正しい関西弁(僕が大阪の人で、物語の舞台が大阪だから)だという気がします。関西人ではないはずの斎藤洋介さんも味のある正しい関西弁を話していたのにはびっくり。某TV局のドラマではヘンテコリンな関西弁だったような気がしたのですが。

先日、「後妻業の女」で大竹しのぶのひどい関西弁に怒りが大爆発だったので、よっぽど優れた方言指導者がいたんだろうなと思いました。監督が関西人で、出演者もほとんど関西人だというので、ちゃんとこだわって作ったと思われます。途中、主演の二人の関西弁が怪しくなりますが、シリアスなシーンだから何度も取り直すのをためらったのかな? と思いました。せっかくなんだから徹底してほしいと思うのですが、そういうことを言うから僕は人望がないのかも。

京阪電車がたびたび登場しますが、「大阪府内にあんな場所があったかいな? 京都だろうか?」と思ったら、ほとんど京都寄りの枚方市の牧野駅でロケしたそうです。どうも京阪電車というと、僕の中では天満から門真・寝屋川あたりの雰囲気しか浮かばないので。でも、さすがに家は太秦東映京都撮影所のセットらしいです。あんな見事な家、40年前の奈良県で見たきりです。

あと、物語の筋には関係のないつまらない指摘ですが、駅に入ってくる電車の先頭の行先表示が「淀屋橋」なのに、そのあとの乗り込むシーンの側面の行先表示が「中之島」なのは、「チェックが甘いな」と思いました。

2018年6月12日 (火)

劇場版MOZU(映画)

原作もTV版もまったく読んでも観てもいませんが、面白く観ることができれば価値あると思って観てみました。結論としては、「マンガみたいな映画だな」と思いました。マンガなら受け入れられることが、実写(かCGかVFXか何なのか知りませんが)になると違和感があるというか、突っ込みどころ満載。

まず、車両の停車位置や周りの情景との停車角度が著しく不自然。カタログ写真や販促動画や芸術写真じゃないのですから、こう走ってきたらこう停めるだろうという自然な動線や動きじゃないと、違和感があります。同じく、アクションシーンでの物体のぶっとんだあとの転がりとかなんかが、マンガならそれでいいけど、実写ならそんな芸術的な形というか都合のいい形にぶっ壊れて転がったりしないだろうと。

話としては、原作もTV版もまったく知らない者としては、観た内容だけからストーリーをつかまざるを得ないわけですが、比較的マシなほうだと思いました。何の予備知識もなくても、少なくとも眠くはなりません(先に挙げた突込みどころを追っているだけでも楽しい)。

しかし話としては、陳腐な話だと思いました。原作者は「ハードボイルド小説家」ということになっているらしいですが、僕は矢作俊彦さんもチャンドラーも読んでいるから、「?」だと思うし、バイオレンスものとしても大藪春彦さんの知性がない。たぶん、戦中(1943年)生まれなので、ギリギリ死体が転がっている風景の原体験がないからではないかと思います。この生年で開成高校から中央大学法学部の坊ちゃん育ち(大学を1966年に卒業だから学生運動とも無縁で、卒業後は広告代理店勤務)みたいだから、海外の紛争地帯の取材経験があるというわけでもなさそうだし。原作本は違うのかもしれませんが、映画からは現代的な雰囲気(暴力描写にまったく説得力がなくて嘘くさい)を感じ取りました。具体的には血の量が少ないし(昔の映画みたいに景気よくピューピュー出るのも嘘くさいけれども)、バンバン至近距離で撃ち合うのに弾は当たらないし、当たっても肉体的破壊が非現実的だし、ああ、お上品だな~と思いました。

2018年6月10日 (日)

short cut(三谷幸喜)

先日、三谷幸喜さんのカメラ1台ワンカット映像「大空港2013」を観ましたが、その元祖というか第一作目だという「short cut」を観ました。鈴木京香さんと中井貴一さんが主演で、やむない事情から仮面夫婦が喪服を着て山中を歩く(途中近道をするからショートカット)という話です。

「大空港2013」は面白かったのですが、この「short cut」はイマイチでした。たぶん、鈴木京香さんはまだいいとして、中井喜一さんの役がトリッキーだから、観ていてイラっとするのでしょう。ダメ男を描くのはよくあることだと思うのですが、この話の場合はちょっとイマイチでした。

個人的に、女性が逞しい姿は「それで当然(男のほうが女々しい)」だと思っているから、普通の人ほど鈴木京香さんの演じた「奥さん」が良いとは思えませんでしたが、その「逞しさ」がちょっと面白可笑しさを強調した感じだったのも、なんとなく受け入れにくい原因かもしれません。

2018年6月 6日 (水)

天国の駅 HEAVEN STATION(映画)

1984年の映画。吉永小百合さんが戦後初の女性死刑執行者を演じています。ほかに西田敏行・津川雅彦・三浦友和・丹波哲郎などが出てます。西田敏行さん以外はおおむねみんな悪役。

40歳前の吉永小百合さんは、この人独特の存在感を示し、なるほど大女優に違いないと思いました。津川雅彦さんも、相変わらずというかみごとでした。丹波哲郎さんもよかった。皆さん、説得力があるんです。目ぢからというのでしょうか? 考証なんかはおかしなところもあります。例えばわが国の死刑執行装置が、階段の先のロープなわけありません。

久しぶりに眠くならない映画を観ました。話としては眠いのかもしれませんが、出ている人々が芸達者というか上手なので眠くなりません。

2018年5月27日 (日)

仁義なき戦い(映画シリーズ)

悪質な指示が話題となっている昨今、「金子信雄を遠く思い出す」と矢作俊彦さんが指摘するので、いまさらながら「仁義なき戦いシリーズ」を観ました。4作目の「頂上作戦」の途中まで見ましたが、いまのところ1作目が一番面白いと思いました。2作目は金子信雄(山守組長)は本の顔見せで梶芽衣子さんが中心だし、、3作目では、もう金子信雄(山守組長)はギャグに走ってしまっているような気がします。

しかしながら、この映画、僕が金子信雄さん中心で見ているから余計にそうなのでしょうが、主役は山守組長なんじゃないかと思ってしまいます。と同時に、どうもよくわからないのが、なぜこのどうしようもない人を「親分」にして子分の皆様は組織を守ろうとするのか、それが「スジ」なんだろうか? 難しくて厳しい世界だな~とも思いました。「やせ我慢して真理を追及する」ハードボイルともまた違うし。まあ、50年ぐらい前の話だから、いまはまた違うのでしょうが。

2018年5月18日 (金)

残穢 -住んではいけない部屋- (映画)

穢れが残っているというようなタイトルですが、変な音がしたり声がしたりといった怪奇現象が多発するマンションのについて、その土地の背景を含めて探るというような映画。単純に怪奇現象が起こって「キャー」という怖がらせ映画ではなく、調査の過程を描くのが主なので、全然怖くはありません。

主役の「私」がそもそも心霊現象に懐疑的なので、そういう視点から表現されている部分が多く、だから僕も冷静に観ることができました。個人的に偶然や運といったものは、ある程度そうなるように仕向けた努力の結果だと思っている人なので、こういう心霊現象もまったく信じません。物語の途中、「私」の配偶者が「そんなことを言い出したら、地球上のどこもかしこも穢れだらけじゃないか」みたいなことを言いましたが、まったくおっしゃる通り。

調査の過程を見ているのは、まあまあ面白かったです。「へ~、いろんなことがあるもんだね。そりゃそうか」みたいな。栄枯必衰というか、いいこともあれば悪いことも起こるわけで、いいことがすごくいいほど悪いこともすごく悪い(ハイリスク/ハイリターンの原理)んだなと思うと同時に、自分の「なるべく目立たず、期待値の3%ぐらい上を叶えることで細く長く頑張ろう」という人生観というか仕事観に、ますます心丈夫を得た気がしました。

2018年5月16日 (水)

結婚詐欺師(WOWOWドラマ)

内村光良が結婚詐欺師でもやるのかと思ったら、取り締まる側の警察官(知能犯担当刑事)でした。主な出演者のうち、いいと思った人とイマイチの人の差が激しくて驚きました。いいと思ったのが、詐欺師役の加藤雅也さんとその秘書の満島ひかりさんとちょっとしか出てこないけど詐欺師仲間の遠藤憲一さん。こりゃダメだなのが警察官役と詐欺被害者役全員。とくに特別出演ということになっている笹野高史さんのどうしようもなさは、ご本人のキャリアを汚しているのではないかと思うほどでした。

笹野さんは、滋賀県出身という設定の詐欺師の親戚という役で、滋賀の農家なんですが、淡路島出身のはずが、日常関西訛りから遠ざかっておられるのか、撮影時の周辺に関西人がいなかったからなのか、ひどい台詞まわしでした。まったくドラマに必要がないシーンだったし、まちがいなくご本人の黒歴史になりそうなものなので、ぜひ永久消滅されることを願っております。

詐欺被害者の中でも特別扱いの鶴田真由さんは、おおむね演技には問題はないと思うのですが、撮影時に37歳ぐらいで、同じく撮影時に43歳の内村さんと同年代の役なら別に問題ないかもしれませんが、ちょっとお顔のお皺がひどくて、もっと年増(撮影時47歳)な東ちづるさんのほうがかわいく感じてしまいました。撮影時によっぽどお疲れだったのでしょうか? 

でも、観ていてまったく眠くならなかったのは、詐欺師の加藤さんがよかったから。というか、我々関西人は、ちゃんとした関西弁を聞くだけで評価が大甘になってしまうのかもしれません。

2018年5月14日 (月)

大空港2013(TVドラマ)

三谷幸喜監督脚本でWOWOWで放送されたドラマだそうです。予備知識なしに観はじめましたが、最初から最後までをカメラ1台で途中カットなしで回しっぱなしで撮影したそうで、確かに「なんだか舞台を見ているみたいだな」と思いながら観ていたのですが、観返してみたら本当に前編ワンカットでした。道理で不自然な台詞(トチったり、変に慎重な台詞回しをしていたり)が気になったわけです。

松本空港を営業前に借り切って6日間毎日2時間ずつ撮影して、いちばん良かったTakeを採用したとのこと。ワンカットというだけで出演者も大変ですが、毎日監督が脚本と演出を変えるし、変なアドリブ指示もあるからよけい大変だったそうです。

というようなことはさておき、途中数回画面から消えるけど(そりゃあワンカットだからときどき休まないと頭がおかしくなります)ほとんど写りっぱなし主役の竹内結子が良かったです。悪い空港職員役なんですが、コントを見ているみたいで面白かった。あれだけTVや映画にたくさん出ている女優さんなのに、舞台の経験がないそうです。そんなこともあるんですね。

「最初から最後までワンカット」とか「毎日変わるアドリブ」という知識なしで観ても面白かったですが、わかったうえで観るとまた面白いです。「この人のこの演技は、だからなのね」みたいな。

2018年5月13日 (日)

好きでもないくせに(映画)

面白い映画がないと思っていたら、久しぶりにうふうふ笑える映画を観ることができました。主人公の女の子は売れないモデルが本業(自称)だけど、生活のために夜の飲食店で働いていて、本当に好きな人とはセックスできないけど、好きじゃない人とは酔った勢いでなんとなくすぐさせてあげてしまう人。なんとなくその気持ちはわからないでもないけど、普通の一般的な人とは逆です。そこのあたりの葛藤を見ていて、かなり笑えます。「なんでやねん」みたいな。

主人公の女の子が、もうちょっと本当に美形だったらもっと説得力もあるのでしょうが、「聖女」といわれるこの女の子の見た目がちょっとなんとなく「面白系」なかわいい感じで、「かなり贔屓したら美人といえなくもなくもないこともないというよりやっぱり無理かもしれない」なので、そこは頭のなかで「美女」に変換しながら観ました。

同じことはこの変わった女の子が好きになる男の子にも言えて、僕だったら「まず散髪に行け」というタイプ(つまり清潔感が皆無。体毛は薄いのですが)なんですが、これも脳内変換しながら観ました。

最後、笑い疲れて半分寝ながら観ていたからよくわかりませんが、たぶん割り切って好きなんだけど好きじゃないモードにして受け入れることができ、無事結ばれたのでした。でも、それってダメなんじゃないの? と思って、もうひと笑い。まあ、若いんだから、どんどんいろいろな人とセックスすればいいと思います。

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