小学校6年生の夏、父の友だちのチンチラ猫が「ペルシャ猫との混血児を生んだからいらない?」とかでもらってきたのが、僕と猫との初めての出会いでした。「今はグレーだけど、大きくなったら真っ白になるはず」とのことでしたが、最後まで色は変わりませんでした。いま思えば、ヒヨコじゃないので色なんか変わるわけがありません。でもお腹の毛は純白で、柔らかくてふかふかで見事なものでした。本人もひっくり返ってお腹を触ってもらうのが好きでした。
最初は家の中を自由に歩き回らせていましたが、ふだんから抜け毛がすごいのですが、冬毛から夏毛に変わる時期には家中の隙間という隙間が毛だらけ(微妙な空気の出入りで吸い寄せられるのでしょうね)になり、紐でつないで玄関で飼うことになりました。うちに来てすぐ紐でつながれた状態になったので、そういうものだと思ったのか、本人につながれていることに対する違和感はなかったみたいです。
ときどき紐から離しているときに、本能が蘇るのでしょうか、脱走することがありました。いったん自由になると、もうただの猫です。捕まえようとしても忍者のように隙間を見つけて潜り込み、威嚇さえします。知らぬ顔をしてお菓子などを食べ始めると、自分も欲しくなるのか、スーッとやってきてニャーと甘え始めるので、「バカめ、引っかかったな」と捕獲します。犬好きの人は、猫のこういう現金なところがイヤなんでしょうね。
猫のいいところは、犬のような主従関係ではなく、友だち(知り合い?)になれるところです。つかず離れずというか、スープの冷めない関係というか、より人間関係に近いと思いますね。こちらも餌をあげますけど、猫も餌をくれます(ネズミやバッタやトカゲを捕まえて持ってきてくれるのは、そういうこと)。あと表情がいいですね。犬も表情豊かですが、嘘も多いと思いませんか? 新聞に載る「猫の駅長さん」みたいな記事の写真は、たいてい迷惑そうな顔をしていますが、そういうところが正直でいいと思います。
最近のコメント