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2017年8月10日 (木)

県警対組織暴力

1975年作の著名な東宝映画。「仁義なき戦い」を始祖とする東宝実録映画路線の最高傑作という評判を聞いて、「金子信雄は観たいけど、市民と市民の戦いはちょっとな」と思って「仁義なき戦い」を観ずにいた僕も、「警察と市民なら面白かろう」と思って観てみました。

タイトルの「組織暴力」が市民のことかと思ったら、「県警上層部」対「県警現場担当&市民の連合」の対決でした。大まかな筋運びは「アメリカンニューシネマ」そのもの。最後に市民は姿の見えない大きな力に抹殺されるという、実に納得のいく結末。途中首が取れて転がったりというシーンもありますが、40年前の自主規制の範囲内の表現だから、2017年のいま見るとチャチで笑えてしまいます。だいたい、青龍刀や日本刀ならともかく、あんな柳刃包丁みたいなもので首がスパッと切れるわけがありません。

当時はTVで現実の凄惨映像(戦争や過激派テロなど)がガンガン流れており、そもそも戦後まだ30年ということで、実際に完全な形じゃない死体がごろごろ転がっているのを見て育った人々がたくさんいました。だから映画の自主規制は、それを知らない青少年(つまり僕たちとその親世代)のためだったわけでした。現在は、ネットで何でも見ようと思えば見ることができるから、まあそれが現実なんだし、社会秩序を守る方向の自主規制が多いように思います。

警察官がとんでもない暴力(特別公務員暴行陵虐)を働くシーンなんか、いまは絶対(悪役としての表現ならともかく)公開不可能ですが、当時は許されたのだと思うと感慨深いです。スピッツみたいにキャンキャン吠える川谷拓三も素敵でした。

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