BEATはパワーステアリングがついておりません。時々乗るだけだった今まではあまり気にならなかったのですが、日常的に乗るようになって、狭い路地や駐車場でハンドルを切るたびに、「おや?」という感じがします。特に最近の車は電動パワーステアリングなので、低速だと頼りないぐらいクルクル回るので余計に。
僕は一時期トラックの運転もしていたので、たくさんハンドルを回す必要がある場合は、ついハンドルを手のひらでクルクル回す習慣がついてしまっていますが、BEATでそんなことをしても虚しく手のひらがハンドルの上を滑るだけで、少しも回ってくれません。
普通に走っているときも、「今は送りハンドルは過去のテクニックで、教習所で教わったとおりクロスハンドルを使いなさい」と一般に言われておりますが、パワーアシストがないBEATでは、送りハンドルをつい使ってしまいます。単純に体力(筋力)の問題かもしれませんが、初期型NSXのMTもパワーステアリングがなかったから、みんな送りハンドルだったなあということを思い出しました。
ABSがないブレーキも、他の車ではとにかくガツンと踏んでしまっていますが、考えて踏まないとあっけなく前輪がロックし、ツツーっと流れます。考えて(工夫して)踏むと、惚れ惚れするぐらいよく効きますし、コントロールもできます。20年前の車で、前輪のタイヤが10年間交換していない石ころみたいなものだとは思えないぐらいです。基本設計が優れているのでしょうね。同時期のMR2が同じ14インチだということで(BEATでも14インチなのにと)ボロクソに言われていたことを思い出します。
買ったときも思い、今回引き取ってからも思いましたが、「自分の判断・決断は失敗だったかな?」と最初思わせておいて、それがつまり最新の快適な車に慣らされて自分がナマクラになっているからだということがわかり、基本に忠実というか、セオリーどおりの運転をすると実にいい具合なのが、この車がいまだに愛される理由だと思います。誰かが、BEATを運転していると突然「これが運転するってことなんだよ」と「お告げが来る」と言っていましたが、本当にそうだと思います。
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